東海市加木屋町倉池の内科、消化器内科、小児科、皮膚科 こいで内科医院

院内報 第72号 2022年 秋

院長のひとりごと

第72回「先生」

9月に「先生」が亡くなりました。私が15歳の時、勉強を見てもらう目的で父親がお願いしたのが、「先生」です。

大学進学後も、就職その他で折々相談しました。不思議な事ですが、父と「先生」は骨の激しい痛みと戦いながら同じ月に亡くなりました。待合室に、「先生」から開院のお祝いにいただいた時計は、一度も修理することなく時をしらせてくれます。

財布に1ドル紙幣がしまってあります。「先生」がアメリカのビジネススクールを修了して帰国した時の記念の紙幣です。

名市大の教養の地理の先生とは、生まれて初めての海外旅行をしました。ツンドラを見に行くため、行き先はソ連でした。ソ連には直接成田から入れないため、ロンドンにゆきロンドンからモスクワにはいりました。モスクワからムルマンスクは鉄道の旅でした。モスクワでは、『忘れえぬ人』を鑑賞することができました。

ロシア語は片言程度の知識でしたが、ほとんど話せないままでした。後にも先にも2週間程、年長者との二人旅でした。

その先生とは、賀状のご挨拶をしていましたが、先生から高齢のため遠慮したいと言うことで終わっています。

今年は、明治1年から昭和20年まで77年、昭和20年から令和4年が77年になると保坂正康氏が、このことを以て色々話されています。昭和20年のハイパ-インフレだけは願い下げです。まだ自給自足の準備はできていません。

詠子先生のいきいきアドバイス

第72回「歳のせいだから?」

オミクロン株BA-5という大変感染力の強いコロナ第7波もようやくピークアウトし、いろいろな社会活動が猛烈な勢いで回り始めています。感染力は桁外れな一方、重症化率や死者数は大変少なく、デルタ株以前とは全く別の疾患の様相を呈しています。ただ、罹患した方たち特に中年以降の人たちがみな口をそろえて言われるのは、やっぱり普通の風邪と一緒ではないということです。ロックダウンして社会経済活動を封鎖したままではそれによるダメージも大きすぎるため、世界各国と同様に経済をまわしていかねばならないことは確かです。しかし、病気の最前線つまり医療現場ではその矛盾を一手に引き受けざるを得ない葛藤もあるわけで、当分は悩ましい日々が続くことが予想されます。また、冬に向けてインフルエンザの発症時期と第8波が重なるという最悪のシナリオが起こったとき困らないように、インフルエンザのワクチンも基礎疾患のある方や高齢者は必要だと思います。当院では、何度も通院する必要をなくすため定期受診の患者さんについては、体調が良ければ当日のワクチン自体の確保さえできれば受診時に接種する方針です。現在、東海市の住民健診もピークを迎えていますし、できるだけ皆さんに何度も足を運ばせないよう、工夫していろいろなことを進めていくようにスタッフみんなで考えています。その健診でもいろいろなチェックを受けて相談に来られる方も多く、その都度一人ずつ丁寧に答えるようにしています。その人自身の年齢によって判断は異なることも多く「まあ、歳を考えるとこのくらいはいいよ。」と返答することがほとんどです。しかしまれに、本当に急いで急性期病院に紹介せねばならない事態が見つかることもあるため、患者さんたちへの説明も一つ一つきちんと対応しなければならないと痛切に感じます。自分が年齢を重ねてきて本当にわかる患者さんたちの不安の声。自分にいろいろなことが起こってくるとその都度不安になり、これはこのままで様子を見て良いものか、すぐに精査して対処しなくてはならないものなのか、医師である冷静な自分と相反する普通の人間である自分との狭間で考え込むことも多くなりました。私より9歳年上の夫の体調にもいつの間にか一喜一憂している自分がいて、我ながらやれやれだと思います。患者さんたちにずっと言い続けてきた「まあ、歳だからねえ。」という言葉が、自分たちにこんなにリアルに迫ってくる時がくるなんて。最近、今は亡き実家の父親が小さな診療所に長年来てくれる患者さんたちに「先生も歳くったなあ。けど先生大事にしてね。私より先に死んだらだめだよ。」といわれていたことを感慨深く思い出します。

ナースのお仕事 第72回

10月、まだ日中は暑いですが、朝・晩は涼しく、虫の鳴き声に秋を感じられる様になってきました。

あることをきっかけに身体が丈夫なうち、60歳までに一度断捨離をするという目標を立てたのですが、一向に進んでおらず、最近また少しずつですが再開し始めました。

 “断捨離”という言葉は流行語にもなったので、よく知っているかと思いますが、名前の由来はヨガの「断行」「捨行」「離行」の3つの言葉の頭文字をとって生まれた言葉だそうで、ただ単に「いらなくなったモノを処分すること」だけではなくて、不要なモノを断って、捨てる、物から離れる(執着しない)、自分に本当に必要な モノだけを選び、生活を見つめ直すという意味がある そうです。これから昼間も過ごしやすくなってくるので、断捨離頑張ります。

 骨粗鬆症

骨の強度は骨の量(骨密度)と骨の質(骨質)で決まります。

骨粗鬆症は骨がもろくなり、ちょっとしたことが骨折につながる病気です。

自覚症状のないまま進行し、段差につまづいた、くしゃみをした、などの些細な衝撃で背骨や腰の骨を折ってしまう事もあるほどです。また、そこから寝たきりになったり、認知症が進んだりする恐れもあります。

年齢を重ねても、強い骨づくりを心掛け、毎日の生活習慣が予防につながります。

①骨密度を高めるためにはカルシウムが不可欠です。

・カルシウムが多く含まれている代表的な製品→乳製品・小魚・緑黄色野菜・豆腐などの大豆製品

・カルシウムの吸収を高めてくれるビタミンDが多く含まれている代表的な食品→魚類やきのこ類

②骨質を高めるためにはコラーゲンのもとになるタンパク質とビタミンKの摂取が欠かせません。

・タンパク質の多い代表的な食品→乳製品・肉・卵・豆類

・ビタミンKの多い代表的な食品→緑黄色野菜・納豆

③骨は刺激を受けると強くなろうとしてカルシウムを取り込みやすくなります。ウォーキングや軽い筋トレなど適度な運動で骨に負荷をかけ、血流を促すと良いでしょう。

うけつけ通信 第72回

『発熱のある方について』

当院では、1週間以内に37℃以上の発熱のあった方については受診をされる前にお電話にてご連絡をお願いしております。

混雑状況によっては診察をお断りさせていただく場合もございます。ご迷惑おかけしますがご協力をお願い致します。

『インフルエンザ予防接種』

♢今年は予約無しで接種を行います。

混雑時は一時的に受付を中断する場合もあります。ご迷惑おかけしますが、ご了承ください。

13歳未満のお子様は母子手帳を必ずご持参ください。お持ちでない方は接種ができません。

 間違い防止のためご協力をお願いします。

♢領収書などの発行は接種当日のみとさせていただきます。後日の発行はできませんので、

 申請等で必要な方は当日お申し出ください。

『東海市特定健康診査』

東海市の特定健康診査は10月までとなります。まだお済みでない方は10月までに受診をお願い致します。

受付時間は 午前11時30分まで

      午後18時30分まで  となりますのでお願い致します。

気がつけば今年も残り少しとなりましたね。やり残したことがないように毎日を過ごしていきたいです。