東海市加木屋町倉池の内科、消化器内科、小児科、皮膚科 こいで内科医院

院内報 第73号 2023年 冬

院長のひとりごと

第73回「子供の頃」

昨今、多様性という考えが定着してきているため、多くの人が当然であると理解している「あたりまえ」「常識」と言う言葉は、使いづらくなっています。

子供の頃の生活は、その人にとっての「あたりまえ」を形作っていると思います。
「暗くなったら、子供は家に帰る」は、今では学校以外に塾やお稽古事があるので難しいのでしょうが、昔は、所々の街路灯と家々の黄色い電球の灯か、蛍光灯の青白い灯しかない真っ暗闇で、とても外で遊べませんでした。
近所にいた明治生まれのおばさんは、小学校もまともに行けなかったと話していました。
農繁期は学校を休むのは自然な流れだったようです。弁が立つ人でした。
小学生の頃までは、母は編み機と手編みで、上着を作り、服が小さくなると糸をほどいて作り直していました。
既製品を売る店は少なく。今のように、服が溢れることはなく、季節ごとに数着でくるくるまわしていました。

街中で生活していたので、特別なお客さんが来ると、出前をとるという外食があり、ラーメン、うどん、寿司、トンカツがありました。
病院と元遊郭が近かった為か、出前というシステムが発達していました。屋台のラーメン屋、焼き芋屋、べっこう飴細工、ロバのパン屋さん、魚屋、豆腐屋、わらび餅(冷たい水にはいっていました)。
紙芝居と言えば、四角い板の砂糖菓子?の真ん中をくりぬいて丸い棒に通すことができるとおまけがもらえました。

今は昔、遠い遠い昔のはなしでした。

詠子先生のいきいきアドバイス

第73回「人生はつづれ織り」

コロナ第8波の渦中と思われる現状ですが、今までの抑圧された反動もあり、社会活動が活発になってきています。
一時は全く見かけなかった旅行用のキャリートランクも満員の新幹線車内で多く見かけますし、名古屋駅の構内も人ごみをかき分けて進む以前の活況を呈しています。
若い人たちを中心に、もうオミクロンになってからの新型コロナウィルス感染症は風邪と同じという認識が広まっているようです。マスクは相変わらずですが、屋外でのランニングやスポーツはノーマスク。サッカーワールドカップの映像を見た中国の人たちが、自国のゼロコロナ政策に矛盾の叫び声をあげ、国が突如として緩和政策に転換したのはご承知の通り。
我が国でも外国からの旅行者が多くみられる現在、感染症分類が2類のままという矛盾に、医療機関だけがこのしわ寄せを引き受けているような気がしています。補助金等の問題もあるでしょうが、本来の医療に注力する責任が我々にはあり、いい加減この状況が変化せねばならないと考えているのは医療者だけではないと思います。

6月から日本医師会の大きな役を仰せつかり、毎月1回または2回、東京へ日帰り出張する生活になりました。
期間限定ですが、大きな責任も背負っており、緊張する毎日が続いています。自分の診療日を院長に変わってもらうこともあり、足元の仕事に集中できないもどかしさも大きくストレスで押しつぶされそうな時もあります。
そんな時、いつもと変わらぬ患者さんたちとの語らい、スタッフたちの笑顔、夫と二人で少しのお酒と共に囲む晩御飯、離れているけれどそれぞれの場所で頑張っている子供たちとのLINEでの語らいなどが、そんなパチパチの緊張をゆっくりと和らげてくれるのを感じます。幸せは人それぞれあるけれど、自分自身の幸せはこの何げない日常にあるのだなと、心の奥底からしみじみ感じます。

大好きな雑誌「暮らしの手帖」に掲載された文章から。
「人生はオーダーメイドのつづれ織り。
誰かの人生でうまく働いた方法が、そのまま自分に当てはまるほど簡単じゃない。そんな風に思うことはありませんか。
失敗のない生き方よりも、この手を動かして、あちこちぶつかりながらも、おもしろがって暮らしたい。
だって、それが自分を生きるということだから。
暮らしはただ楽しくて甘いばかりじゃなく、ほろ苦さもつらさも、悲しみもあるけれど、だから味わい深いんじゃないか。
一日一日、生きる実感を織り込んでいく、そんな色とりどりのつづれ織りが、あなたにも。」

自分のつづれ織りを大切に織り込んでいく毎日を大切に。

ナースのお仕事 第73回

新年明けましておめでとうございます。
令和も5年目となりました。でも私達はこの間のほとんどを新型コロナウイルス感染症と共に過ごしてきましたね。
最近「ガクチカ」という言葉を知りました。就職活動の面接等で必ず聞かれる『学生時代に特に力を入れて取り組んだ事』の略語だそうです。

しかし、コロナ禍で入学した今の就活生の皆さんは、授業は自宅でオンライン、サークル(部活)は中止で友達作りもできず、さらに飲食店等の営業自粛でアルバイトもできない。そのため就活でアピールできる事が少ないのだそうです。
本来、毎日楽しくて「青春ってすごく密」(仙台育英高校野球部監督の言葉です)であるはずの大切な時を自粛・我慢ばかりで過ごし、頑張った思い出が無いだなんて、本当にかわいそうな事です。
どうか、全ての方が希望の進路へと進めますように・・・進んだ後に密な青春を送ることができますように・・・
と、就活生の母として願わずにはいられません。

今年こそ気軽に集まって大きな声で笑いあえる1年になるといいですね!
昨年末より新たに看護師スタッフが1名加わりました。
本年も新旧スタッフ一同よろしくお願いいたします。

 プリン体 尿酸 痛風

『尿酸値が高いと痛風になる』
『痛風にならない為にプリン体を減らすと良い』
と聞いたことはありませんか?
プリン体・尿酸・痛風って一体何なのでしょう?

プリン体
①私達の体の細胞にある『核』を構成する成分の中や
②体を動かす時のエネルギー源となる物質の中に存在し、
①が分解されたり、②の代謝により、体内に自然に産生されています。

尿酸
 ・プリン体が肝臓で処理・合成されたもので、血液中に溶けています。その後、尿・便・汗等として排泄されます。
水に溶けにくく、結晶になりやすいという特徴があります。

痛風
・突然、多くは足の親指の付け根に激痛を引き起こす疾患です。
・原因は、増えすぎて血液中に溶け切らない尿酸が作った結晶です。
結晶を敵とみなした白血球が攻撃を開始し、腫れと激痛を引き起こします。

つまり・・・尿酸の素となるプリン体は体内で自然に産生されているのに、食品(代表的にビール・干物・レバー)等で余分にプリン体を摂取しすぎると血液中に溶け切れない尿酸が増え、それが痛風の元となるのです。

うけつけ通信 第73回

『明けましておめでとうございます』

去年は様々な事で変化がある1年でした。
身長と体重が同時に計測できる器械を導入したりといった事や、秋には当院の外周りの工事を行いました。
かなりの範囲の工事を行っていたので、長い間ご不便をおかけしたと思いますが、無事綺麗になりました。
ご協力ありがとうございました。
12月には看護師さんが新しく入りました。
様々な事が変化した去年ですが、今年は昨年よりも様々な良い変化をしていきたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。

『インフルエンザの予防接種について』

インフルエンザの予防接種ですが、1月も接種を行います。
事前予約は必要ありませんので、
接種ご希望の方は 午前11時30分まで
接種ご希望の方は 午後18時30分まで に受付をお願い致します。

ワクチンがなくなり次第、今年度の接種は終了とさせていただきます。