東海市加木屋町倉池の内科、消化器内科、小児科、皮膚科 こいで内科医院

院内報 第75回 2023年 夏

院長のひとりごと

第75回「IT」

スマートフォンは、日常生活を維持していくために必要な道具の一つになってしまいました。小さな子供から、高齢者まで使っています。
子供は動画を見せておくには都合がよさそうです。年齢があがってくれば、多くの機能は不要ですが連絡の手段としては便利です。
見出しにITとかICTという略語が氾濫しています。情報技術(Information Technology)と言うと陳腐化してしまうためわざわざITと略して言っているのでしょうか。
ICT(Information and Communication Technology)情報通信科学。情報を処理するコンピュータとインターネットの進歩が、
我々に違う世界を提供するようになったと言う事でしょうか。SNSをしらべたら、Social Network Serviceの略でFacebook,Twitter,Instagramがあるそうです。
職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識を試す、ITパスポートテキストと問題集を買い込み、世の流れについていこうとしました。
略語が多過ぎてすぐ忘れてしまい、とまどっています。この資格試験は、小学生から受けているそうで、若者の常識なのだと思えば思うほど、自分の頭の固さにげんなりしています。
個人情報を扱う医療機関として、セキュリティの維持は重要な課題です。外部との接続は限られた場所のみです。個人情報は電子カルテと紙カルテで、構成されています。
面倒な分だけセキュリティは高いと思っています。
情報は、最初に正しく入っていないと、間違った結果を出し続けるので、最初の設定が重要なのでしょう。

詠子先生のいきいきアドバイス

第75回「成熟した豊かさとは」

新型コロナウィルス感染症が5類へ移行した後、社会経済活動がコロナ以前の状態を取り戻すように活発化しているようです。
たしかに、東海道新幹線の出張族は格段に増えたし、JR名古屋駅には旅行者がひしめき合っています。学校生活や大規模イベントもインバウンドも同様。
一方、ここ数年の特殊な生活様式によって、人々特に子供たちの免疫抵抗力は減少したといわれており、ここにきて季節外れのインフルエンザやコロナ第9波の発生が指摘されてきています。
当院でも、5類移行後も以前と同じような形式で発熱患者さんに対応していますがここ最近陽性数の増加がはっきりと見られます。ただしほぼ軽症で特別な薬を投与する必要のある方はいません。
受診された方は看護師が聞き取りをした後、全員医師が診察をして説明をした上で検査のご希望を聞き投薬等を行います。発生当初こそ戸惑うことばかりでしたが、 軒先を改造して発熱スペースを作ってからは、一貫してこのスタイルを通しています。患者さんや職員が戸惑うことのないようにかなり工夫をした結果、安心して受診していただけるようになったと思っています。
でも些末な話ですが発熱外来に関わる補助金申請は一切しておらず、これに関しては我々のせめてもの意地と言っていいかもしれません。決して声高にアナウンスすることではないし自慢することでもない。
私たち夫婦の仕事に対する考え方をなんとなくわかってくれる患者さんはいるだろうし、何よりも一緒に働いてくれる職員がしっかり見てくれていると思っています。そして何よりも自分自身が納得する生き方をしたいから。
みんなが一生懸命働いて納めた税金で賄われる補助金や交付金は決しておろそかにしていいものではないと思います。いろいろな事情があってやむを得ない場合もあるかもしれないけれど、いつも謙虚に余分な色気を出さずに生きていきたいと思う。
この春から名古屋の病院で研修医として仕事をしている息子は、救急当直の時、検査技師さんに尿検査のきちんとしたやり方を聞いて教えてもらったそうです。あとで彼らの飲み会に誘ってもらえたと喜んでいました。
「研修医でそんなこと聞いてきた人あまりいなかったよ。」と言われたと。それを聞いた時、自分たちの生き方がちゃんと伝わっているような気がして心から嬉しくなりました。
年齢を重ねていく豊かさって何だろう。仕事も家事も遊びもひととおり経験した成熟した自由があるけれど、あちこちに出てきた身体の不具合とも仲良く付き合っていく。自分の人生をそれなりに受け入れてしなやかに生きていけたら。思い出を胸に成熟した豊かさを持ちたいと思います。

ナースのお仕事 第75回

梅雨入りして1ヶ月、ジメジメとした蒸し暑い日が続いていますね。夜明けは早く、日も長くなりました。お天気の良い日、退勤時に駐車場からみえる夕焼けの空の色がとてもきれいで癒やされながら、夏がそこまできているなぁと実感しています。
熱中症や食中毒、天気痛などにも注意しながら、今年の夏を乗り切りましょう。
新型コロナウイルス感染症も『5類』へと移行し、コロナ禍生活も大きな節目を迎えました。私の周りでも家族や友人と会い、お食事や旅行へ出かけたり、予定を立てているなどと明るいお話を聞くことも増えうれしく思います。
まだまだ個人的な感染対策は引き続き必要ではありますが自由に行動ができ、家族や友人と過ごし、顔を見て話し笑いあえる、当たり前の日常生活を送れることに感謝する日々ですね。私は3年半ぶりに実家へ帰省しようと計画中です。

 帯状疱疹

「50歳以上のみなさん!!」と帯状疱疹ウイルスワクチンのテレビCMや広告をご覧になったことはありませんか?多くの人が子どもの頃にかかった水ぼうそう。

原因
長い間体内に潜んでいた水ぼうそうのウイルスが、加齢や疲労、病気などで免疫機能が低下することによって暴れ出すことで発症します。
また、発症率は50歳代から増加します。

症状
潜んでいる神経にそって、顔面、頭皮、胸から背中、腰から足など体の片側に赤い発疹やピリピリ、ズキズキする痛みを伴います。
顔に現れた場合、視力の低下や顔面神経麻痺などの症状になる場合もあります。気づいたら早めに受診をしてください。

治療
・抗ウイルス薬の内服薬を飲む ・抗ウイルス薬の塗り薬を塗る
・痛み止めで痛みをとる     などの治療があります。

予防
・免疫力を低下させないよう体調管理をする
・季節の変わり目や生活環境の変化などのストレスに注意する。
・50歳以上の方はワクチンの接種をすることである程度予防できます。

うけつけ通信 第75回

夏がやってきましたね!
食べ物はスイカや水羊羹などの冷たい物が一層美味しく感じる季節ですね!
体調に気をつけながら、花火などで夏を感じて、今年こそはたくさん思い出作りをしたいです。

『夏の休診について』

令和5年8月11日(金祝)から20日(日)まで休診となります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

『東海市健康診査』

今年も東海市の健康診査が始まっています。期間は10月31日までです。
胃がん検診以外は、予約は必要ありません。
健診期間終了前は混み合うことが多いため、お早めの受診をお勧めしております。
結果は後日、市からご自宅に郵送で届きます。
当院はコロナワクチンの接種も実施していますが、コロナのワクチン接種と健康診査は同時に行えませんのでご了承ください。
健康診査の最終受付時間は
  午前は11時30分
  午後は18時30分まで となります。